古希を過ぎてハーレー乗りに••• 〜前編〜

 本当に久々のおやじ便りとなりました。何かと皆様には御心配を頂きましたが、現在営業は普通にやっております。只、お仲間、家族の方以外との相部屋は止め、一日4組迄とさせて頂いております。それで満員でも少ない日は4名、多くても10名ですが、この春の連休中では満員の日でも多くて7名でした。

 この様なちっぽけなライダーハウスですが、後何年かはやってゆきたいと思っております。誠に申し訳ありませんが、7月から宿泊費を500円値上げさせて頂きます。

 

ーここからおやじ便りー

 古希を過ぎ、この秋には72才になる。還暦の時にはしみじみと「60才になったんだなぁ」と、思いもひとしおだったが、古希の時は「よく、まぁ、70才迄生きてこれたなぁ、後何年生きるんだろう•••」程度の感想しかなかった。日々の生活も変わりはなく ー  週に何日かプールへ行き、農作業、木を切りに行き薪作り、お客さんと酒を飲み、冬は雪をかまう、そして毎日夕方には、庭で猫達を侍らせ、好きなウィスキーを飲む  ー と、まぁ、おかげさまで体だけはなんとか動いている。

 ライダーハウスのおやじなんぞをやっていると、バイクにはうるさく、メカには強いと思われがちだが、私はメカには弱く、バイクは殆ど興味はない。バイクの旅が好きでライダーハウスを始めただけなのだ。その旅も妻を後ろに乗せて行き、一人での旅はめったにない。タンデムなので、バイクは足着きが良いアメリカンにしか乗っていない。今迄2台乗ったが、国産のバイクだ。バイクには興味のない私だが、いつかハーレーには乗りたいなぁと思っていた。しかし70才も過ぎ、後何年バイクに乗れるかどころか、後何年生きていられるか分からない、しかも金もない老人がハーレーなんて言ってはいられない。

 そんな実情を察してか、私の50年来の友人で、先輩でもある“越後屋さん”が先日、札幌に住む彼のお兄さんが年齢を感じ降りたハーレーを引き取りに行き、我が家迄乗って来て「上村、お前これに乗れや」と言い、そのハーレーを私にくれた。それは1994年モデルのダイナワイドクライドで、1340CC、海外で主に仕事をしていたお兄さんは日本に帰った時しか乗っていなく、約30年前のバイクだが走行距離も2万Km程で、車体もピッカピカ。先日、うちに来た常連さんがそれを見て「上村さんにはもったいない、高く売れるから、売っちゃいなさい!」と言われた。まぁ、たしかに私には分不相応かもしれないが、「エッ!ぇー」であった。又、他の常連さんはノーマルのマフラーの音を聞いて「もっとハーレーらしい音の出るマフラーを探してくる」と言ってくれた。「えっ!ぇ〜ぇ」であった。

 

〜ここ迄で息子の仕事の都合で前編終了〜